説明
このCDは完成までに2年の年月をかけた膨大な編曲作業の成 果です。グスタフ・マーラーが作曲したオーケストラの楽章はここで大シンフォニック・オルガンのために書き直されました。彼の歌曲が持つ超現世的な世界 を、教会という宗教的な空間の中で、オルガンというこれもまた宗教的な楽器を使うことによって、どのように深く表現できるものなのか。これがCDを作った 際の考えでした。
録音はスウェーデン、イェテボリ市のヴァーサ教会で10個 のマイクロフォンを使ってサラウンド・システムで行われました。1909年に製作されたこの素晴らしいオルガンこそは、私たちの企 画の根本を支え、それを敢行するための原動力となったものなのです。